お客様との会話
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お客様との会話

2012年09月10日(月)11:12 PM

貸しレショップの店主として、店内の運転席が満席になり、店内がたくさんの車両の軽快なモーター音に包まれるととても満足な気持ちでいっぱいになります。たくさんの種類の車両が縦横無尽に走り回り、 このときはそれを見てるだけでなんともいえない満足感に満たされます。

店主としての楽しみはそれだけではありません。
お客様との会話はとても楽しくもあり、また時にはとっても大きな意味を持つひと時でもあります。
お客様にとっては、私一人で作り上げたレイアウト作りに興味があるらしく、会話の中ではその内容を 聞かれるケースがとても多いです。私もお店のことを尋ねられれば隠すことなく答えます。
すべてを作り上げるのに1年半ほどかかったこと。構想を練ってから3年を要したこと。レイアウト制作 中にはスランプに陥ることもあり、とてもじゃないけど一気に作り上げることは無理だったことなど、私も 包み隠さず正直に答えます。

そんなお客様との会話にも、ときには身につまされるようなお話を聞くこともあります。
先日最終時間に残ったカップルでご来店のお客様。仲睦まじく1席で運転を楽しまれていかれました。
その帰り際、誰もいなくなったお店でちょっとしたレイアウト談義に花が咲きましたが、そのお話の中で、 数年前に鉄道模型を趣味にするお友達を病気で亡くしたとのこと。
その亡くなったお友達の所有していたNゲージを一部受け継ぎ思い出の遺品として大事に所有しているとのことでした。
「このお店のレイアウトを是非生きているうちに見せたかったね」と言われた時の彼女の言葉には思わず 胸に込み上げるものがありました。
年齢的には私なんかよりもずっと若い。若くしてまだまだ鉄道模型を楽しみたかった無念を思うととても いたたまれない気持ちになりました。
その亡くなったお友達の命日までは聞きませんでしたが、もし命日近くにご来店の際は予約の際に是非その旨をお知らせください。
ささやかながら、追悼走行会でも催したいと思います。これも個人営業ならではの自由営業。同じ Nゲージを愛する仲間を失うのは悲しいものです。故人のためにも、空の上から楽しんでいただけたら と思うばかりです。

お客様とのコミュニケーションはとても大事なこと。ご来店のお客様はどんなことでも気兼ね なくお声がけください。お客様との距離も縮まれば、大分融通も利くと思いますよ(笑)。

 



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